伊賀街道 野仏の道

伊賀街道の旧道はウォーキングコースとして整備されてあります。荒木神社から中ノ瀬橋への道中には多数の石仏あり、野仏の道と呼ばれています。晩秋には紅葉が楽しめます。荒木地区にはかつて石きり場があり荒木石が採掘されていました。山側の斜面には大きな石が露出しているところがあります。

※中瀬側の出入り口には獣害用の柵が設置されているため車での進入はできません。

石仏には解説板があり拓本標本と説明が書いてあります。
六地蔵の奥には滝があり、流れ落ちた水が六地蔵の足元まで流れてきています。
六地蔵の近くには一体地蔵、三体地蔵もあります。
この「七体地蔵」はもとは足元まで出ていましたが、大雨による土砂の流入により埋まってしまいました。
この旧街道は大山田にある新大仏寺への参詣道としても利用され、対岸にある「中ノ瀬摩崖仏」を拝むことで道中の安全を祈願された旅人が多かったようです。
大乗寺跡(中世寺院跡)のふもとにある鳥居の礎石と思われるもの、この神社跡の更に上の山頂に大乗寺跡があるそうです。この場所は知る人ぞ知る紅葉スポットになっています。
仏様だけではなく文字が彫られているのもあります。「寛永六年上野宮前、太神宮 奉三十三度 結願成就所、九月十六日 四郎右法門」と書かれてあります。
釈迦三尊「釈迦如来」「文殊菩薩」「普賢菩薩」の石造物もあります。
中瀬地区の出口には獣害除けの柵が設けられていますので、そちらから出られる場合は必ず出たら扉を閉めるようにお願いします。

取材日:2019.11.17 大山田歴史探索ウォークにて

伊賀の石造物