豆腐田楽

 

豆腐に味噌だれをつけて香ばしく焼き上げたヘルシーな伊賀地方の郷土料理『豆腐田楽』

四方を山に囲まれた伊賀地域は、昔は海の幸が手に入りにくかったため、貴重なタンパク源として重宝されていたのが、豊富に採れる大豆を使ってつくる、豆腐や味噌でした。伊賀地方では、お正月や花見など人が多く集まる時のご馳走として、自家製の味噌を玉のように丸めて吊るし熟成させた「玉味噌」を豆腐に塗って炭火で香ばしく炙った豆腐田楽をふるまっていました。

平安時代から室町時代までに、田植えの時に豊作を祈って笛や鼓を鳴らして唄い舞い、田の神を喜ばせていた行事のことを「田楽舞い」や「田楽踊り」といっていましたが、やがてその行事を専門とする「田楽法師」が現れ、寺院に奉納する行事となりました。

白い袴を履き、色のついた帷子(かたびら)を着て高足(こうそく)という竹馬のような高い竿につかまって踊る「高足の曲」という演目があり、豆腐に味噌をつけて串を刺した食べ物がその時の田楽法師の様子に似ていたことから「田楽」という名がついたと云われています。

【田楽専門店】

[店名]田楽座 わかや
[住所]伊賀市上野西大手町3591
[電話]0595-21-4068
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
[営業時間]11:00〜14:00
      17:00〜20:00
[Web]『田楽座わかやHP』 ※伊賀ポータル

※上記店舗以外にも、田楽料理を取り扱う店舗は多数あります。

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