芭蕉翁像

画像の説明

伊賀鉄道上野市駅前立像

 

旅に生き旅に人生を見いだした漂泊の詩人松尾芭蕉の銅像が伊賀鉄道上野市駅前広場に建っています。昭和38年(1963)10月12日、芭蕉翁270回忌に上野ロ-タリ-クラブ創立10周年記念として当時の上野市に寄贈されたものです。
像の高さは2メ-トル60センチ、台座は4メ-トル余りにも及びます。旅笠を背負い手に杖を携え大空を仰ぎ悠然と立つ姿は、旅に住処を求め、新たな旅に出立しようとしているかのようです。
製作は伊賀市出身の彫刻家で二科会員の故大西徹山(本名金次郎)氏によるもので、氏は製作にあたり、芭蕉翁の門弟たちが書き残した肖像画や容姿・人相を参考にしたり、陶像・木像さらにブロンズ像に至るまで研究しイメ-ジづくりを行った上、造形芸術の発達した南ヨ-ロッパにも出かけ構想をねり製作されたというエピソ-ドが伝わっています。

芭蕉座像1_2

伊賀市役所伊賀支所前座像

 

伊賀支所前に芭蕉翁の像が建っています。
俳聖松尾芭蕉生誕340年、没後290年を記念して昭和58年11月12日に建立されました。
製作は、当時滋賀大学教授で日展審査員の山田良定さんによるもので、青銅で作製された座像で、芭蕉翁が諸国を旅して郷里伊賀に帰り「古里や臍の緒に泣く年の暮」の句を読まれた頃の姿を造形されたとのことです。
また、像の台座は当時の伊賀石材組合長の施工で、剣豪荒木又右エ門で有名な荒木の里より産出する荒木石を用いてあります。
傍らに「草いろいろおのおの花の手柄かな」の句碑も建てられています。

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