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上野天神祭には9基の楼車が巡行し、その順番は毎年9月9日に行われる籤取式で決まります。

上野の楼車の構造は、囃子座のある上層、胴幕を飾るための飾り台が設けられた下層から成り、江戸時代後期に京都祇園祭の山鉾の影響を受けた形態です。

楼車建築は楼車自体が刺繍幕や彫刻・彩色・飾金具などの伝統的な美術工芸で絢爛豪華に飾られることから「動く美術館」ともいわれ、最低限の建築的構造と美術的装飾を併せもつ独自の建築文化なのです。

新町

新町 楼車 薙刀鉾(なぎなたぼこ)
白楽天(はくらくてん)
屋根 唐破風
天水引幕 (表)旭日に鳳凰麒麟図     
(裏)鳥獣花樹図
水引幕 富士の裾野の巻狩図
胴幕 松竹梅図
前幕 黄石公・張良図
後幕 雲龍波濤文図
胴袖幕 蘭人嬉遊図
囃子 祇園囃子

 

東町

東町 楼車 桐本(きりもと)
逆熨斗(さかさのし)
屋根 唐破風
天水引幕 牡丹に唐獅子図
水引幕
胴幕 蘭亭曲水の宴図
胴袖幕 蘭亭曲水の宴図
後幕 蘭亭曲水の宴図
見送幕
囃子 二連摺鉦・締太鼓・小鼓・篠笛・ 
三味線の五楽奏

 

中町

中町 楼車 基神山・葵鉾
(きしんざん・あおいぼこ)   
菊慈童(きくじどう)
屋根 切妻破風 二重垂木
天水引幕 群鳥飛翔図
水引幕 百花草木図
胴幕 帰去来図、山園小梅図
前幕 渓流と麒麟図
後幕 画竜点睛図
見送幕 孔雀図
囃子 祇園囃子

 

西町

西町 楼車 花冠(かかん)
羯鼓(かっこ)
屋根 唐破風
天水引幕 四獣嘉果図
水引幕 蘭亭曲水の宴図
胴幕 牛に老梅図
前幕 雲龍文(現在使用せず)     
後幕 牛に老梅図
見送幕
囃子 祇園囃子

 

向島町

向島 楼車 鉄英剣鉾(てつえいけんぼこ)  
日・月・扇(じつげつせん)
屋根 切妻破風
天水引幕 霊鳥群芳図
水引幕 波に鯉図
胴幕 漢公尚歯図
前幕 農耕図
後幕
見送幕 唐人奏楽図
囃子 祇園囃子

 

鍛冶町

鍛冶町 楼車 二東・月鉾(にとう・つきほこ) 
月鉾(つきほこ)
屋根 唐破風
天水引幕 鳳凰に鷹図
水引幕 飲中八仙図
胴幕 籬と菊図
前幕 白象と唐子図
胴袖幕 呉道子龍を描く図・陳平飼虎の図
見送幕 波濤雲龍図
囃子 祇園囃子

 

魚町

魚町 楼車 紫鱗(しりん)
琴高仙人(きんこうせんにん)
屋根 唐破風
天水引幕 (表)雲龍図・(裏)丸龍蜀紅の図
水引幕 群賢琴棋書画図
胴幕 黄石公図・孔雀図・張良図・
蝦蟇仙人図・御殿鷹図・鉄拐仙人図
胴袖幕 関羽・張飛図、劉備玄徳図
後幕 小紋幾何文
見送幕 群仙図
囃子 祇園囃子

 

小玉町

小玉町 楼車 小簑山(こみのやま)
三社の託宣(さんしゃのたくせん)
屋根 唐破風
天水引幕 鳳凰と桐図
水引幕 西園雅集図
胴幕 二十四孝図
(左:楊香図 右:大舜図) 
前幕 龍と亀図
胴袖幕 宝珠亀甲図
見送幕 朝鮮通信使図
囃子 祇園囃子

 

福居町

福居町 楼車 三明(さんめい)
幟山(のぼりやま)
屋根 唐破風
天水引幕 雲龍図
水引幕 三十六歌仙図、
(宵山)西園雅集図・図記    
胴幕 虎竹図
前幕 虎竹図
後幕 虎竹図
見送幕
囃子 祇園囃子

 

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本祭の巡行後、9基ある楼車と印のうち6基は各町の楼車蔵に収められますが、3基は上野丸之内にあるだんじり会館に入り、春の入れ替えまで半年間展示されます。

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楼車と印の列が囃子を囃しながら伊賀鉄道広小路駅横の踏切を通過する時は、踏切の両サイドから竹棒で架線を持ち上げて列を通す珍しいシーンがあります。

バナー_天神祭踏切1

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