萬壽寺

木造地蔵菩薩坐像 国指定文化財 
木造不動明王立像 三重県指定文化財

当寺の前身である「徳雲山長福寺」は西大寺の末寺で、長福寺の名のある版木が残っています。その後、「萬壽寺」と改称されました。昭和11年(1936)5月6日には、本尊の木造延命地蔵菩薩坐像が国の重要文化財の指定を受けました。また、同寺に安置の不動明王が平安時代末期のものであることが確認されました。

[住 所]伊賀市柘植町7373
[電 話]0595-45-2670
[拝観料]無料
[休業日]なし
[駐車場]あり

観音堂は、長福寺(萬壽寺の前身)と共に鎌倉時代に建造され、伊賀管内では最古の建物です。寺の山門の傍には、芭蕉の門人、卓袋の「一声はつげの在所へほととぎす」の句碑が建っています。

萬壽寺は、松尾家の菩提寺でもあり、寺内桃青殿に木造の芭蕉像があり、また11月12日には「しぐれ忌」を催し、芭蕉を偲んでいます。

境内には「芭蕉の墓碑」が建っており、芭蕉翁に碑には『芭蕉翁桃青庵主』と刻まれ、側面には『元禄七年十月十二日』と記されています。

また、本尊脇の木造不動明王立像は、平成6年(1994)3月9日に県の重要文化財に指定されました。寄木造。衣文の表現が流麗ですが、やや大づかみな点もみられ平安末期の作とされています。頭部や右肘先、腰部背面の修理が施されています。


芭蕉のふるさと